Aionlash&napickオーナーの亜紀です。
今年も冬至の日に、毎年恒例となっている穴八幡宮へ足を運んできました。
年末の慌ただしさの中でも、この日だけは不思議と心が静まり、一年を振り返り、そして新しい流れを迎えるための大切な時間になります。
冬至の日にいただく「一陽来復(いちようらいふく)」のお守り。
今年も無事に授かることができ、まずはサロンに貼らせていただきました。
そして、元旦と節分に貼ることができる分として、自宅や実家用、さらにスタッフや友人のために懐中守りもいただいてきました。
このブログでは、
・冬至とはどんな日なのか
・一陽来復とは何を意味するのか
・穴八幡宮と一陽来復御守の由来
・お守りの貼り方と注意点
・サロンオーナーとして私が毎年この習慣を大切にしている理由
これらを、私自身の想いや体験も交えながら、じっくりお伝えしていきたいと思います。
■ 冬至とはどんな日?
冬至は、一年のうちで「最も昼が短く、夜が長い日」として知られています。日本では古くから、冬至は単に寒さが厳しくなる日ではなく、「陰が極まり、陽が生まれ変わる日」と考えられてきました。
つまり、冬至は終わりではなく「始まりの日」。
ここから少しずつ日が長くなり、陽の気が増えていくことから、運気の流れが切り替わる非常に重要な節目とされています。
現代では、ゆず湯に入ったり、かぼちゃを食べたりする習慣が有名ですが、その背景には「厄を祓い、身体と心を整え、新しい流れに備える」という意味があります。私自身も、冬至の日はできるだけ予定を詰め込みすぎず、自分と向き合う時間を大切にしています。
■ 一陽来復とは・・・
「一陽来復(いちようらいふく)」とは、中国の易経に由来する言葉で、
“悪いことが続いたあと、必ず良いことが巡ってくる”
“冬が極まると、春の兆しが訪れる”
という意味を持っています。
陰が極まり、陽に転じる――。
この考え方は、日本人の自然観や生き方ともとても相性が良く、長い歴史の中で大切に受け継がれてきました。
人生や仕事をしていると、思い通りにいかない時期や、踏ん張りどころだと感じる瞬間は誰にでもあります。でも、一陽来復という言葉は、「今は準備の時。必ず流れは変わる」という希望をそっと与えてくれます。
■ 穴八幡宮と一陽来復御守
東京都新宿区にある穴八幡宮は、「一陽来復御守」で全国的に知られる神社です。金運・商運・開運のご利益があるとされ、冬至の日から節分までの限られた期間のみ授与されます。
この御守りの最大の特徴は、「貼る日時と方角が決まっている」という点です。
・貼ることができるのは
冬至/元旦/節分 のいずれか
・貼る時間は、夜中の0時ちょうど
・恵方(その年の吉方位)に向けて貼る
少し緊張感のあるルールですが、その分、貼る瞬間はとても神聖で、背筋が伸びる感覚があります。静かな夜に、心を整え、願いを込めて御守りを貼る。その行為自体が、一年の覚悟を確認する儀式のように感じています。
■ サロンにまず貼る理由
私が毎年、最初に一陽来復御守を貼る場所は「サロン」です。
Aionlash&napickは、私にとって仕事場であると同時に、多くのお客様やスタッフの想いが行き交う大切な場所。美容を通して前向きな気持ちになっていただいたり、自分を大切にする時間を過ごしていただく場所だからこそ、空間の“気”を整えることをとても大事にしています。
御守りを貼るときには、
「今年もこの場所が、笑顔と安心で満たされますように」
「関わるすべての人が、健やかで前向きな一年を過ごせますように」
そんな想いを込めています。
■ 自宅・実家・大切な人へ
今回は、自宅や実家の分、そしてスタッフや友人のために懐中守りもいただいてきました。
一陽来復の考え方は、「自分だけが良くなる」ものではなく、「巡り巡って周囲も整っていく」ものだと思っています。身近な人たちの毎日が穏やかで、笑顔の時間が増えること。それが結果的に、自分自身の運気にもつながっていく。
懐中守りは、バッグやお財布にそっと忍ばせることができるので、「お守りを意識するたびに、少し背中を押してもらえる存在」になるように感じます。
■ 美容と運気、実はとても近い関係
美容の仕事を長く続けていると、「外見を整えること」と「内面や流れを整えること」は、切り離せないと感じるようになりました。
お肌や目元は、その人の生活リズムや心の状態をとても正直に映し出します。だからこそ、施術だけでなく、心の余白やリセットのタイミングも大切にしたい。
冬至や一陽来復は、まさに“リセットと再スタート”の象徴。
一年の中で立ち止まり、自分の在り方を見つめ直すことは、美しさを育てるうえでも、とても意味のあることだと思っています。
■ 今年も、ここからまた新しい流れへ
一年がどんな形で進んでいくかは、誰にも分かりません。
でも、節目を大切にし、感謝と意志を持ってスタートを切ることで、流れは少しずつ整っていく。
一陽来復のお守りを貼り終えたあと、毎年同じようでいて、どこか新しい気持ちになります。
「今年もまた、ここから始まるんだな」と。
このブログを読んでくださった方にとっても、今がどんな状況であっても、必ず陽は巡ってくるということを思い出すきっかけになれば嬉しいです。
そして、皆さまにとって、穏やかで実りある一年となりますように。


